皆様、こんにちは。
名古屋市西区のかみおたい鍼灸接骨院です。
最近このような症状に心当たりはありませんか?
▢最近股関節に違和感や痛みがある
▢長時間の歩行で疲労感がある
▢股関節の可動域に制限がある
▢安静時でも痛い時がある
▢痛みをかばう歩き方になっている
心当たりがある方はもしかすると変形性股関節症かもしれません。
そこで今回は「変形性股関節症」について少しお伝えします。
その他の症状に関しては症状別治療を参考にして下さい。
☆股関節の構造
股関節を構成する骨は寛骨と大腿骨です。
寛骨臼という骨盤側のくぼみに大腿骨頭がはまり込んだ構造で、「臼状関節」と言われます。
※寛骨は腸骨、坐骨、恥骨で構成されます。
球状の関節であるので大腿骨頭の中心を支点として自由に回転することができます。
また、体重を支える為、骨性の接触部分が大きくなっています。
軟骨がクッションの役割を果たし、スムーズな動きを可能にしています。
股関節の周りを関節唇、関節包、靭帯、筋肉などの組織で覆われています。
☆変形性股関節症とは
変形性股関節症とは、股関節の軟骨がすり減り、関節が変形して痛みや可動域の制限が生じる疾患です。
原因がはっきりわからない一次性変形性股関節症と原因がはっきりした二次性変形性股関節症があります。
女性に多く発症する傾向があり、好発年齢は40歳代~50歳代と言われています。
☆変形性股関節症の原因
下記の股関節疾患の結果として発症することがあります。
1.発育性股関節形成不全
2.寛骨臼蓋形成不全
3.外傷:股関節の骨折や脱臼
4.炎症性疾患:化膿性股関節炎
その他にも加齢、体重増加、股関節の過剰な使用などがあります。
☆変形性股関節症の主な症状
・股関節周辺の違和感や軽い痛みが出現したり、長時間の歩行や階段昇りでの疲労感が出てきます。
・痛みを気にするために足を引きずるような歩き方(跛行)になることもあります。
・股関節だけでなく、腰や膝も痛くなることがあります。
・症状が進むと、動作時の痛みが強く、安静時も痛みがあること。
・股関節を広げたり、曲げたりする事も困難になります。
☆変形性股関節症の日常での主な対策
股関節への負担を軽減する生活習慣
1.体重管理
・体重が増えることで股関節への負担が増加するため、適正体重を維持することが重要です。
・バランスの取れた食事(高タンパク・低脂肪)を意識して、適度な運動を取り入れましょう。
2.姿勢を改善する
・立つ時や座る時は骨盤を安定させ、正しい姿勢を心がけましょう。
・猫背や反り腰を避け、股関節に無理な負荷がかからないようにすることが大切です。
3.負担を減らす動作の工夫
・長時間の立ち仕事や歩行は控える。
・靴下を履くときや物を拾う際、腰を曲げすぎないように注意してください。
4.適切な靴を選ぶ
・クッション性のある靴やインソールを使用して、股関節への衝撃を軽減します。
※その他に装具や杖を使い、股関節に加わる負荷を軽減させる対処法もあります。
☆変形性股関節症の症状軽減の効果が期待できるツボ
・環跳
場所:殿部にあり、大転子と仙骨裂孔を結ぶ線上で、大転子から3分の1のところにあります。
効果:股関節の痛みや違和感の軽減
※ツボ押しを行う際のポイント
1.リラックスした状態で行う
入浴後など体がリラックスしている時に行いましょう。
2.適度な力加減
強すぎる力で押すと逆に筋肉を緊張させてしまうのでと注意して下さい。
気持ちがいい程度に押しましょう。
3.継続することが大事
毎日5分程度を目安に続けると、徐々に効果を感じられる場合があります。
※注意事項:ツボを押したときに強い痛みを感じる場合は中止してください。
変形性股関節症は早めに対処することが大切です。
症状を放置すると日常生活の質が低下し、手術が必要になるケースもあります。
股関節の違和感や痛みを感じた場合は早めに相談し、しっかり対処しましょう。
ご相談などございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
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