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テニス肘 ~意外と身近なテニス肘~

皆様、こんにちは。
名古屋市西区のかみおたい接骨院です。
皆さん、普段運動はされていますか??テニスをされる方も多いと思います。
そこで今回は「テニス肘」について少しお伝えします。

<肘の構造>

肘関節構造

靭帯


肘関節は上腕骨、橈骨、尺骨からなり以下の関節を構成します。
上腕骨と橈骨で腕頭関節:主に肘の曲げ伸ばし(屈曲、伸展)
上腕骨と尺骨で腕尺関節:主に肘の曲げ伸ばし(屈曲、伸展)
橈骨と尺骨で上橈尺関節:主に捻る動作(回内、回外)
肘関節の内側、外側にはそれぞれ靭帯があり、肘関節の安定性やストレスに対して制動します。
内側:内側側副靭帯(前斜走繊維、横走繊維、後斜走繊維)があり外へのストレスを制動します。
外側:外側側副靭帯(橈側側副靭帯、外側尺側側副靭帯)があり内へのストレスを制動します。

<肘関節を動かす主な筋肉>

屈曲:上腕二頭筋など
伸展:上腕三頭筋など
回内:円回内筋など
回外:回外筋など

<テニス肘とは>

テニスのバックハンドを繰り返し行うと、肘の外側に疼痛が出現するものを、上腕骨外側上顆炎と言います。フォアハンドを繰り返し行い、肘の内側に疼痛が出現するものを上腕骨内側上顆炎と言います。オーバーユース(使い過ぎ)で起こると言われ、手や腕への繰り返しの負担により炎症が起き痛みが出てきます。日常生活動作でも起こります。物をつかんで持ち上げたり、タオルを絞ったり、ドアノブを捻る、ペットボトルの蓋を開ける動作などで痛みが出ます。安静時には痛みは出ないですが、悪化すると何もしなくても痛みが出ます。
40才~50才で多く、テニスで発症する場合は女性、初心者、中高年に多いと言われます。



<テニス肘を鑑別するテスト法>

・トムゼンテスト:軽く拳を握らせ肘を伸ばした状態で手関節を背屈してもらいます。手関節に対して掌屈方向に抵抗を加えます。
・チェアーテスト:肘関節を伸ばした状態で物を掴み上げたりします。
・中指伸展テスト:肘関節、手関節、中指を伸ばし、中指に対し抵抗を加えます。


<テニス肘に関係する筋肉>

・長橈側手根伸筋
・短橈側手根伸筋
・総指伸筋

<テニス肘の対処法>

・局所の安静を図り、炎症があり痛みが強い場合はアイシングをしましょう。
・患部に負担をかけないようにしましょう。(重い物を持ったり、強く捻ったりなど。)
・肘サポーターを着用しましょう。
・痛みが軽減してきたら、前腕部のセルフマッサージやストレッチをしましょう。



・前腕部の筋力トレーニングをしましょう。
(リストカールなど)

<テニス肘(上腕骨外側上顆炎)に効果が期待できるツボ>

曲池(きょくち)
場所:肘関節の外側にあり、肘を曲げてできるしわの   外側端
効果:肘の痛み、肩こり

手三里(てさんり)
場所:曲池から手首に向かい指3本分下
効果:テニス肘、肩こり


5~10秒、3~5回気持ちがいい程度に押してください。痛いと感じる強さでは押さないよう注意して下さい。
※痛みが強い時は押さないでください。

日常生活動作でも起こりえるテニス肘。普段何気なく繰り返し行っている動作での負担の蓄積で起こってきます。
日頃から体のケアはしていきましょう。
その他の症状に関しましたは症状別治療をご参照下さい。
ご相談などお気軽にお問い合わせください。

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