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鍼灸について~ご存知ですか?~

皆様、こんにちは。
名古屋市西区のかみおたい鍼灸接骨院です。
ところで皆様、鍼灸を受けたことがありますか?
最近メディアなどで取り上げられることも増えてきており、興味を持たれてる方も増えてると思います。
そこで今回は鍼灸の「鍼」について少しお伝えします。
ご相談などございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

☆鍼灸とは
鍼灸とは疾患や症状に適した経穴(ツボ)や対象の筋肉に対して金属の細い鍼を刺入したり艾(もぐさ)を置いて燃焼させ、生体に刺激を加えることで元々身体に備わっている自然治癒力を高める施術法です。

☆鍼灸の歴史
・鍼灸治療の起源
鍼灸治療の起源は2000年以上前、古代中国にあります。当初は、石や骨を加工した「砭石(へんせき)」という道具を使って、ツボを刺激していました。の鍼治療の原型と言われたいます。
・鍼灸の日本伝来
鍼灸が日本に伝来したのは諸説ありますが飛鳥時代(6世紀後半)とされています。この時期に、中国から朝鮮半島を経由して、日本に伝わりました。

☆鍼の各部に名称
鍼は術者が持つ部分(鍼柄)、体に刺入される部分(鍼体)、鍼体が鍼柄に組み込まれている部分(鍼根)、弾入時に皮膚を切る部分(鍼先)からなります。

☆鍼の主な材質
現在使用されている鍼の素材は、金鍼、銀鍼、ステンレス鍼などです。
最近は衛生的に優れているディスポーザブル鍼を使用しているところが多いです。

☆刺鍼の方式
鍼の刺し方には「撚鍼法」「打鍼法」「管鍼法」があります。
1.撚鍼法:押手にそわせて鍼先を皮膚に当て刺入する方法。
2.打鍼法:鍼の柄を数回叩いて刺入する方法。
3.管鍼法:江戸時代杉山和一により創始されてと言われています。鍼を鍼よりも短い管に入れ、出ている柄を叩打して刺入する方法。日本で多く用いられている方法です。

☆刺鍼の手技
刺鍼の手技には
「単刺術」「雀啄術」「間歇術」「屋漏術」「振せん術」「置鍼術」「旋撚術」「回旋術」「乱鍼術」「福刺激術」「示指打法」「髄鍼術」「内調術」「細指術」「管散術」「鍼尖転移法」「刺鍼転向法」
があります。

☆その他の主な鍼法
1.小児鍼
小児を対象に体内に鍼を刺入することなく、皮膚刺激を主体とした方法です。
2.円皮鍼
画鋲状になった短い鍼を皮膚に貼る方法で、持続的な刺激を与えます。
3.灸頭鍼
置鍼した鍼の鍼柄に艾を付け点火します。
鍼の機械的刺激と灸の温熱刺激を同時に与えます。
4.鍼通電療法
刺入した鍼に電極を付け、通電する方法です。
その他にも耳鍼、頭皮鍼などがあります。

☆鍼の主な効果
・血行促進効果:血管を拡張させて、血行を促す
・生体機能調整効果:体内器官や組織を回復させる
・免疫活性化効果:白血球の増加によって、体内の免疫機能が活性化される
・自律神経の調整:内臓の働きを調節する自律神経を整える
・痛みの改善:肩こり、腰痛、神経痛、関節痛などの痛みを改善する

☆鍼の適応と禁忌
適応には
1.痛みに対して
頭痛(緊張性頭痛、片頭痛)、関節痛(膝関節症、肩関節周囲炎)、筋肉痛や筋緊張、腰痛、
頸椎症による痛み、坐骨神経痛など。
2.神経障害
脳卒中後遺、三叉神経痛、神経根症など
3.消化器系の問題
胃腸炎、下痢、便秘など4.呼吸器系疾患
気管支炎、喘息、風邪など
その他にも婦人科系、耳鼻咽喉科系、眼科系、精神系など多岐にわたります。

禁忌には
1.重篤な出血性疾患
血友病や体重の血液凝固障害がある場合、鍼による出血や血腫のリスクがございます。
2.重篤な疾患や感染症
悪性腫瘍や鍼を刺す部位に感染症(蜂窩織炎、化膿性疾患)や潰瘍がある場合は悪化させる可能性があります。
3.急性心疾患
心筋梗塞や重度の不整脈がある場合。
4.急性外傷
創傷部、骨折・脱臼の直後など
※妊娠中の方の鍼は強い子宮の収縮を起こさせる可能性があるツボ(例:合谷、三陰交、肩井など)への刺激は、流産や早産を引き起こす可能性がある為、注意が必要です。


鍼は適応範囲が広く、症状の軽減やQOL(生活の質)の向上が期待されるものです。
「興味がある。」「受けてみたい」と思われる方はお気軽にお問い合わせ下さい。
症状別疾患には他の症状について説明させて頂いておりますので、参考にしてみて下さい。

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