訪問施術

【鍼灸について Part2】~「灸」ご存知でしょうか?~

皆様、こんにちは。
名古屋市西区のかみおたい鍼灸接骨院です。
前回「鍼」について少しお伝え」しました。
少しでも興味を持って頂き、お体が不調の際に施術の選択肢の一つになってもらえればと思います。
今回は鍼灸の「灸」について少しお伝えします。
ご相談などございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

☆灸とは
灸は、東洋医学における伝統的な治療法で、「艾(もぐさ)」をツボ(経穴)に置き、燃やして温熱刺激で健康を促進させたり体調を整えたりするものです。

☆艾(もぐさ)とは
艾(もぐさ)は蓬(よもぎ)の葉を乾燥、精製したもので、主に葉の裏側にある毛茸と腺毛とからできています。古くから灸に使われてきました。

☆艾の特徴
1.燃焼特性
艾は燃えると穏やかな熱を発し、煙が少なく、独特の芳香を放ちます。この燃焼特性が灸治療に最適とされています。
2.薬効成分
ヨモギにはシネオールという成分が含まれ、抗炎症作用やリラックス効果があるとされています。
3.グレード
艾の品質は精製度によって異なり、高品質な艾ほど柔らかく、熱量が均一で煙が少なく、芳香が良いとされています。

☆灸施術の種類
灸施術の種類は有痕灸と無痕灸に分けられます。
1.有痕灸
灸痕を残す施灸法で、直接皮膚の上に艾を置き、体に強い温熱刺激を与える方法です。
有痕灸には透熱灸、焦灼灸、打膿灸があります。
2.無痕灸
灸痕を残さない施灸法で、気持ちがいい刺激を与え生体反応を起こさせる目的で行います。
無痕灸には知熱灸、温灸(棒灸、円筒灸)、隔物灸(塩灸、ニンニク灸、ビワのは灸など)

☆灸の主な効果
灸は次のような効果があるとされています
1.血行促進:温熱刺激により血液の流れが改善されます。
2.痛みの緩和:慢性的な痛みや筋肉の緊張を和らげます。
3.冷え症改善:身体を温めることで冷えの解消を助けます。
4.免疫力向上:体の自然治癒力を高めると言われています。

☆灸の適応と禁忌
灸施術の主な適応として、
1. 疼痛の緩和
・慢性的な腰痛、肩こり
・筋肉痛や関節痛(膝の痛み、五十肩など)
・頭痛(特に緊張型頭痛)
2.冷え性や血行不良
・手足の冷え
3.消化器系の不調
・胃腸の不調(胃痛、便秘、下痢)
・食欲不振
4.ストレスや精神的な不調
・不眠症
・自律神経失調症
・ストレスによる疲労感
5.女性特有の症状
・月経不順
・月経痛
・更年期障害
・妊活(体を温める目的で利用されることがあります)
5.免疫力向上
・風邪の予防
・疲労
などがあります。

灸施術の主な禁忌として
・発熱時
発熱中は体が炎症を起こしているため、灸による追加の熱刺激が悪化させる可能性があります。
・炎症や感染症がある場合
患部に皮膚の炎症、腫れ、傷、または感染症がある場合は避けます。
・妊娠中の特定のツボ
妊娠中は、特定のツボ(下腹部や仙骨部など)に刺激を与えると流産や早産のリスクが高まる可能性があります。
・悪性腫瘍
癌や腫瘍がある場合、灸の刺激が症状を悪化させる可能性があります。
・出血性疾患
血友病など出血のリスクが高い疾患を持つ場合は注意が必要です。
などがあります。

灸は様々な効果が期待できます。
ご自分で灸をされる際の注意点として
1.灸の火傷:灸を直接皮膚に置く場合は火傷のリスクがあるため、注意が必要です。
2.過剰な刺激を避ける:一度に過剰な刺激を与えると、逆に体が疲れることがあります。
などがあげられます。
分からないときは医師や鍼灸師にお尋ねください。
「お灸を受けてみたい。」と思われた方はお気軽にお問い合わせ下さい。
その他の症状に関しては症状別治療を参考にしてみて下さい。

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