皆様、こんにちは。
名古屋市西区のかみおたい鍼灸接骨院です。
次の症状に心当たりはありませんか?
▢最近肩の前側が痛い。
▢肘を曲げる力が弱くなった。
▢重い物を持ちあげた時に痛くなった。
▢スポーツなどで腕をよく使った時に痛くなった。
当てはまる項目がある方は、上腕二頭筋腱損傷かもしれません。
そこで今回は「上腕二頭筋腱損傷」について少しお伝えします。
その他の症状に関しては症状別治療を参考にしてみて下さい。
☆上腕二頭筋とは?
上腕二頭筋は、上腕部にある筋肉の一つで、力こぶを作る筋肉として知られています。
日常生活動作やスポーツなどでよく使われ重要に筋肉です。
上腕二頭筋は長頭(外側)と短頭(内側)の二頭筋で、肩関節と肘関節をまたぐ二関節筋です。
長頭:・起始…肩甲骨の関節上結節 ・停止…橈骨の橈骨粗面
短頭:・起始…肩甲骨の烏口突起 ・停止…上腕二頭筋腱膜
上腕二頭筋の主な作用は肘関節の屈曲、前腕の回外で、筋皮神経(C5,C6)の支配を受けています。

☆上腕二頭筋腱損傷とは?
上腕二頭筋腱が何かしらの原因により炎症を起こしたり、断裂したりすることを上腕二頭筋腱損傷といいます。
上腕二頭筋長頭腱は、上腕骨の結節間溝内で水平方向から垂直方向に向きを変えるという特徴がある為、摩耗しやすい構造になっています。40歳以上になると加齢により腱の変性が生じてくる為、発生頻度が高くなります。
☆上腕二頭筋腱損傷の主な原因は?
原因には以下のことがあります。
1.加齢:腱が徐々に弱くなり、損傷しやすくなります。
2.オーバーユース(使いすぎ): 野球、テニス、重量挙げなどのスポーツで繰り返し負担がかかる
3.急激な外力:転倒時に腕を強く引っ張られる、重いものを急に上がる
4.肩関節の疾患: 腱板や損傷肩関節炎と併発することが多い
☆上腕二頭筋腱損傷の主な症状は?
損傷状況によって違いますが、
1.痛み:肩や肘の辺りに痛みや圧痛があります。
2.力の低下:肘を曲げる力や握力が弱くなります。
3.腫れ・内出血:急性損傷の場合、腫れや皮下出血があらわれます。
4.ポパイサイン:長頭腱が断裂すると、力こぶが下にずれ、左右比較すると断裂した方の筋腹が小さくなります。
☆上腕二頭筋腱損傷の代表的なテスト法
1.ヤーガソンテスト
患側の肘を90°屈曲し前腕回外運動に対して抵抗をかけます。
損傷や炎症が起きていると疼痛が誘発されます。
2.スピードテスト
患側の肘伸展、回外位、肩関節屈曲45°にし、肩関節屈曲運動に対して抵抗をかけます。
☆上腕二頭筋腱損傷の対処法と予防法
上腕二頭筋腱損傷の対処法は、損傷の程度(軽さ・中等度・重さ)によって異なります。
腱炎や部分断裂の場合は、まずは炎症を抑え、痛みを軽減することが重要です。
急性期にはRICE処置を行い患部の安静をはかりましょう。痛み止めに薬や湿布薬を使用することもあります。
痛みが落ち着いたら、筋力低下を防ぐために肩や肘周りのリハビリ運動を開始します。
腱の完全断裂などの重症の場合や、スポーツ選手・力仕事をする人では、手術が選択されることがあります。
※詳しい応急処置については捻挫のブログを参考にしてみて下さい。
予防法には、
1.無理な負荷をかけすぎない。(特にウェイトトレーニングやスポーツ)
2.肩・肘・前腕のストレッチを習慣化。
3.正しいフォームで運動を行う。
4.肩周りの筋力をバランスよく鍛える。
などがあげられます。
スポーツをられてる方以外にも重量物を扱うお仕事の方など普段の生活の中でも起こることがあります。
損傷する前の予防が大切です。普段から予防の意識を持ち生活していきましょう。
ご相談などございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
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