皆様、こんにちは。
名古屋市西区のかみおたい鍼灸接骨院です。
前回姿勢の概略について少しお伝えしました。
では、良い姿勢とはどのような姿勢なのでしょうか?
そこで今回は「良い姿勢」について少しお伝えします。
その他の症状に関しては症状別施術を参考にして下さい。
☆立位の標準的な姿勢のアライメント
姿勢を見る時、前後から(前額面)と横から(矢状面)見ることが多いです。
・前額面の標準的アライメント
体の中心に線を引き、左右の基準点を結ぶ線の高さや偏りを見ます。
※基準点:椎骨棘突起、殿裂、肩峰、腸骨稜、大転子、腓骨頭、外果など
・矢状面の標準的アライメント
耳孔から線を引き、基準点の偏りを見ます。
※基準点:耳垂、肩峰、大転子、外果など

✅ 良い姿勢とは?
身体各部が重力に対して最小限の筋活動で支えられ、骨・関節・筋に無理な負担がかからない整った状態のことをいい、上記のラインが保たれていれば、筋骨格系に無理がない姿勢と言われます。
🧘 良い姿勢によるメリット
良い姿勢になる事で次のようなメリットがあります。
・精神的にも安定しやすい(心理面への影響もあり)
・筋肉の疲労が少ない
・呼吸がしやすい
・消化や循環もスムーズ
・慢性痛(肩こり・腰痛)の予防
❗よくある「良くない姿勢」の例
良くないと言われる姿勢の一例とその特徴をあげます。
姿勢タイプ | 特徴 |
---|---|
頭部前方姿勢 | スマホ首、首や肩に負担がかかる |
猫背(円背) | 胸椎の過剰な後弯、呼吸に影響することがある |
反り腰(腰椎前弯過多) | 腰痛の原因になりやすい |
骨盤前傾・後傾 | 腰・股関節・膝などに負担がかかる |
側弯(体幹の左右の傾き) | 慢性的な歪みと筋肉の不均衡を生む |
🎯 良い姿勢にする方法
良い姿勢にするステップをまとめてみました。
ステップ | 内容 |
---|---|
①現状把握 | ご自身の姿勢チェック(壁・写真など) |
②筋力強化 | 体幹・背筋・骨盤周りを鍛える |
③日常習慣 | デスク・スマホ・立位の姿勢を意識する |
次に椅子の座り方について少し説明しますので、参考にしてみて下さい。
✅ 正しい座り方
① 椅子に深く座る
- お尻を椅子の奥まで入れる。
- 骨盤を立てる。(=背筋が自然に伸びる状態)
② 背筋を自然に伸ばす
- 背中を「ピンッ!」と無理に伸ばす必要はありません。
- 背骨のS字カーブ(ゆるいカーブ)を保つように座るのが正解。
③ 足を床にしっかりつける
- 両足の裏が床にまっすぐついていること。
- 膝は90度〜100度くらいの角度がベスト。
- 足を組んだり、つま先立ちにしないように。
④ 肩の力を抜く
- 肩を軽く後ろに引いてリラックス。
- 肩が前に丸まらないように注意。
⑤ 顎を軽く引く
- 顔を前に突き出さず、頭のてっぺんが真上から吊られているイメージ。
- 首がまっすぐになるように。
⑥ 肘の角度は90度
- パソコンを使うなら、肘が90〜100度くらいになるように机や椅子の高さを調整。
- キーボードが高すぎると肩がこるので注意。
🎯 理想的な座り姿勢
頭 :軽く顎を引き、真っ直ぐ上
肩 :力を抜いてリラックス
背中 :S字カーブをキープ
腰 :骨盤を立てる(浅く座らない)
お尻 :椅子の奥までしっかり
膝 :90度に曲げる
足裏 :床にピッタリつける
💡 ワンポイントアドバイス
姿勢が崩れる人は、クッションや腰当てを使うと良い姿勢を保ちやすくなります。
30〜60分ごとに立ち上がって軽くストレッチをすると、血流が良くなり、姿勢もリセットされます。
良い姿勢と言われる状態で仕事や勉強、家事育児をこなすのは大変だと思います。
普段から少しずつ意識して、体に覚えさせ日常的に正しい姿勢をキープできる身体を作ることが大切です。
ますは現状を把握するために、ご自身の姿勢を今一度確認してみてはいかがでしょうか。
ご相談などございましたらお問い合わせ下さい。
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