皆様、こんにちは。
名古屋市西区のかみおたい鍼灸接骨院です。
最近次にあげる症状に心当たりありませんか?
▢小指・薬指のしびれや感覚異常がある。(手のひら側)
▢握力が低下してきた。(特に小指・薬指の運動)
▢ペンや箸が持ちにくい。
▢手のひらの筋肉がやせてきている。
当てはまる項目が多い方はもしかするとギヨン管症候群かもしれません。そこで今回は「ギヨン管症候群」について少しお伝えします。
その他の症状に関しては症状別治療を参考にして下さい。
☆ギヨン管とは
ギヨン管とは手首尺側にある尺骨神経の通り道のひとつで、手のひら側の小指の付け根あたりに存在する狭いトンネル構造です。
豆状骨と有鈎骨それを繋ぐ靭帯で構成され、中を尺骨神経、尺骨動脈、尺骨静脈が通ります。
☆ギヨン管症候群とは
ギヨン管症候群とは、手首の小指側ある狭いトンネル(ギヨン管)の中を通る尺骨神経が圧迫や絞扼され発症する神経障害です。
☆ギヨン管症候群のおもな原因
ギヨン管症候群の原因には以下のものが考えられます。
1.長時間の手首への圧迫(自転車のハンドル、パソコン作業など)
2.ガングリオンなどの腫瘤
3.手根骨の骨折・変形
4.腫瘍や嚢胞
5.繰り返しの手首の使用
☆ギヨン管症候群のおもな症状
ギヨン管症候群には以下のような症状があります。
1.しびれや痛み
小指と薬指の指先から手掌にかけてしびれや痛みが現れます。(手背側には感覚低下はない。)
2.筋力低下
手の小指側の筋肉が痩せて筋力低下し、物をつかむ力が弱くなることがあります。
3.鉤爪変形
手の指が鉤(かぎ)のように曲がったまま伸ばせなくなる状態のことを指します。これは特に神経の障害、特に尺骨神経の麻痺によって生じることが多いです。
(MP関節過伸展、PIP関節、DIP関節屈曲)
※鉤爪変形が現れている場合は、すでに神経障害が進行している可能性が高いため、早期の専門的治療が重要です。
4.巧緻運動障害
ペンが持ちにくい、箸が使いにくいなど、指の細かい動きに支障をきたす状態。
☆ギヨン症候群のおもな対処法
ギヨン管症候群の対処法は、原因や重症度に応じて異なります。
1.手首の安静(サポーターや装具)
2.手の使い方の見直し(圧迫の回避)
3.消炎鎮痛薬
重症の場合、手術をおこなうこともあります。
☆自宅でできるおもなセルフケア
1.スマホやマウスを使うときはクッションや手首サポートを使う。
2.手首をつかずに作業する工夫(例:肘掛けを使うなど)
3.指や手首の軽いストレッチ・マッサージ
4.自転車乗車時はパッド付き手袋を使用
日常生活の動作の中でも起こりえる疾患です。
対策や予防をして辛いギヨン管症候群にならないようにしましょう。
ご相談などございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
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