ブログ

【排尿障害】~排尿トラブルで悩んでいませんか?~

皆様、こんにちは。
「尿が近い」「尿が出にくい」など排尿に関するトラブルでお悩みの方もみえると思います。そこで今回は「排尿障害」について少しお伝えします。

<排尿障害とは>

膀胱と尿道で構成される下部尿路には尿を溜める機能(畜尿機能)と尿を排泄する機能(排尿機能)があり、これらの機能が何かしらの原因で障害され膀胱に尿を溜め、体外へ排泄するというサイクルに異常をきたした状態です。

<正常な排尿>

日中の排尿回数:起床後から就寝までの排尿回数は8回以下
夜間の排尿回数:1回以下(年齢による)
1回排尿量:200㎖~400㎖(年齢、体格、季節によりことなる)
1日排尿量:1000㎖~2000㎖(年齢、体格、季節によりことなる)

<排尿障害の種類>

排出障害・・・溜まった尿を排泄することが困難になる障害です。原因は前立腺肥大、神経因性膀胱(脊髄疾患、脳血管疾患、糖尿病など)、重度の骨盤臓器脱などです。症状は「尿が出にくい。」「尿の勢いが弱い。」「尿をするのにお腹に力を入れる。」などです。
畜尿障害・・・膀胱に尿を溜めることが困難になる障害です。排尿を意図するまで一定量の尿を蓄えられない状態です。原因は過活動膀胱、肥満などの生活習慣病、神経因性膀胱、膀胱炎、膀胱結石などです。症状は「尿が近い」「夜間排尿の為起きる」「尿が漏れる」などです。排尿後症状として「残尿感」「排尿後尿滴下」などがあります。
※ 排尿後尿滴下:尿を出し切ったつもりで下着にしまった後に、尿道内に残った尿が漏れ出てしまうことです。時にはズボンまで漏れることもあります。

<排尿障害の対処法>

1.便秘を改善する
重度の便秘によって下部尿路が圧迫され尿が出にくくなることがあります。
<便秘対策>
・適度な運動(ウォーキング、水泳、ヨガなど)
・食事(食物繊維と水分をしっかり摂る。腸内環境を整える。過度なダイエットはしない。)
・カフェインやアルコールの過剰摂取を控える(カフェインやアルコールは、利尿作用を高める為。)
2.喫煙を控える
尿意切迫感や頻尿が主症状の過活動膀胱に対し喫煙が危険因子の1つに挙げられます。
3.過剰な水分摂取は控える
1日の水分摂取量目安:2.2ℓ~2.5ℓ (性別、年齢、体重、活動レベルによりことなる。)
※水を摂取することが望ましいです。
4.長時間の座位や下半身の冷えは避ける
5.骨盤底筋を訓練する
骨盤底筋の収縮性の増加を目的としたものです。
腹部や殿部、大腿部に力を入れず、肛門、尿道、膣の周りにある筋肉を収縮させます。
※骨盤底筋とは骨盤の底にある筋肉の集まりで下から内臓を支え排尿や排便に関与する筋肉です。疲労しにくく持続的に収縮する遅筋と、疲労しやすく急な腹圧の上昇に反射的に収縮する速筋が混ざっています。

<排尿障害に効果が期待できるツボ>

<中極>
場所:臍から指5本分下。
効果:泌尿器疾患、婦人科疾患

<水道>
場所:臍から指4本分下の場所から指3本分外
効果:排尿困難、泌尿器疾患


普段あまり気にしていない方が多いと思いますが、男性女性関係なく起こりえることです。今一度ご自身の体と向き合い、いつもと違うことが続いたり、今回お伝えした症状に思い当たることがありましたら医療機関へご相談いただければと思います。その他の症状に関しましては症状別治療をご参照下さい。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。