下半身の症状

【有痛性三角骨障害】~意外ともってる過剰骨~

皆様、こんにちは。
名古屋市西区のかみおたい鍼灸接骨院です。
次にあげる症状に心当たりはありませんか?

▢足首の後ろが痛い。(特に伸ばした時)
▢ジャンプやつま先立ちをすると痛い。
▢足首の後ろが腫れている。

これらの症状がある方はもしかすると有痛性三角骨障害かもしれません。
そこで今回は「有痛性三角骨障害」について少しお伝えします。
その他の症状に関しては症状別治療を参考にして下さい。

☆足部の骨
足部には26本の骨があり、これらは以下の3つの部位に分けられます。
・「足根骨」: 足の後部に位置する7つの骨です。
距骨、踵骨、舟状骨、立方骨、内側楔状骨、中間楔状骨、外側楔状骨
・「中足骨」: 足の中部にある第1中足骨から第5中足骨の5本の長い骨です。
・「趾骨」: 足の前部には14本の骨があり、基節骨、中節骨、末節骨からなります。拇趾は2つの骨からなり、他の4本の指には3つの骨があります。
・「種子骨」:拇趾の付け根の裏側にある骨で、2個あり、腱への摩擦や圧迫を軽減します。


☆三角骨とは?
三角骨は、距骨の後ろ側に形成される小さな骨片(過剰骨)です。
距骨の一部として形成されますが、骨癒合しないまま残る人が約10%存在しますと言われます。(つまり、持ってる人は意外と多い)。

☆有痛性三角骨障害とは?
三角骨は、足関節の後方にある余分な骨(過剰骨)の一つで、通常は痛みなどの症状はありません。ただし、スポーツや外傷などでこの骨が周囲の靱帯や骨とぶつかったり挟まれたりすると、炎症を起こし、痛みを伴います。それを「有痛性三角骨障害」と言います。好発年齢は10〜20歳代の若年者に多く、男女ともに発症し、バレエ、サッカー、体操、ダンスなど、足首を深く伸ばす競技者に多いと言われます。
普段は問題ないが、激しい足の動きで痛みが出ることがあります。

☆有痛性三角骨障害のおもな原因
1. 【スポーツによるオーバーユース】
足首を伸ばす動き(底屈)を繰り返す競技(サッカー、バレエ、器械体操など)で発症しやすい。
足関節が底屈されたときに、三角骨が挟まれることで、周囲の軟部組織が炎症を起こす。
2. 【外傷】
足首の捻挫などの外傷によって三角骨が周囲とこすれて炎症を起こすこともあります。

☆有痛性三角骨障害のおもな症状
・ 足首の後ろ側の痛み:特に足を「伸ばしたとき(底屈)」にズキッとする
・ 腫れ・圧痛 :三角骨のある足関節後方を押すと痛む
・動作痛:つま先立ち、ジャンプ着地時などに悪化
・ 持続的な違和感:疲労がたまると慢性的に痛むようになる

☆ 有痛性三角骨障害のおもな対処法
保存療法(まずはこちらから)
・ 安静:スポーツや原因動作の中止・制限
・ アイシング:炎症や痛みのある場合、冷却で症状緩和
・ テーピング・装具:足関節の安定性を保ち、再発予防
・ リハビリ:足関節の柔軟性・可動域の改善、再発防止の筋トレ
※症状により薬物療法や手術療法(保存療法で効果がなかった場合)が行われることもあります。

☆有痛性三角骨障害のおもな再発予防・セルフケア
・スポーツの前後にふくらはぎ・アキレス腱周囲のストレッチ
・足関節の柔軟性と安定性を維持する筋トレ(例:チューブトレーニング)
・痛みがあれば無理をせず、「痛くなる前のサイン」に気づくことが重要


足部の調子が悪くなると患部はもちろん他の部位も悪くなる事があります。
普段から足の手入れを心がけ良い状態を維持していきましょう。
ご相談などございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

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