皆様、こんにちは。
名古屋市西区のかみおたい鍼灸接骨院です。
最近次にあげる症状に心当たりはありませんか?
▢親指の付け根が痛い。
▢親指の付け根の辺りが腫れている。
▢ペットボトルや瓶の蓋を開けることが困難。
▢握力やつまむ力か落ちている。
当てはまる項目が多い方はもしかすると母指CM関節症かもしれません。そこで今回は「母指CM関節症」について少しお伝えします。
その他の症状に関しては症状別治療を参考にしてください。
☆母指CM関節(第1手根中手骨関節)の構造
母指CM関節は、母指の第1中手骨と大菱形骨の間の関節で、馬の鞍のような形状をしており、親指の自由な動きを可能にしています。(鞍関節と言われます。)この関節は可動域が広く、つまむ・ひねる・握るなど様々な動作に関わります。
☆母指CM関節症とは
母指CM関節症とは、親指の付け根にある関節(CM関節)の変形性関節症で、
中年以降の女性に多く見られる疾患です。

☆母指CM関節症の主な原因
・加齢 ・手の使いすぎ(繰り返し動作や負荷) ・ホルモンバランスの変化(女性)
☆母指CM関節症の主な症状
1.親指の付け根の痛み(握る、つまむ、ひねるなどの動作で悪化)
2.関節の腫れ・変形
3.握力低下
4.可動域制限・関節の不安定感
☆母指CM関節症の主な対処法
母指CM関節症の主な対処法は、症状の進行度や生活への影響に応じて選択されます。
症状が初期の場合、保存療法が選択されることが多いです。
【保存療法】
1.装具療法:親指のCM関節を安定させ、動かしすぎを防止。
就寝時や作業時に装着すると、痛みの緩和につながる。
2.物理療法:温熱療法:血行促進、筋肉の緊張緩和。
超音波療法:軟部組織の治癒促進。
その他に薬物療法や保存療法で効果が無い進行例では手術療法も行われます。
☆日常生活での注意事項
母指CM関節症の症状を悪化させず、痛みを軽減するためには、日常生活での「親指の使い方」に注意することがとても大切です。主な注意事項をあげます。
1.重いものを持つときは手のひら全体で支える。
→ 親指と人差し指だけで持たず、4本指+手のひらを使って重さを分散させます。
2.買い物袋は片手でなく両手で持つ。
→ 親指への偏った負荷を避けため、片手で持ち続けないようにしましょう。
3.瓶のふたを開けるときは補助器具を使う。
→ 手首や親指で「ひねる動作」が強い負担になるため、補助器具を使いましょう。
4. 書く・スマホ操作などは長時間続けない。
→ こまめに休憩を取り、親指を休ませましょう。
母指CM関節症は使い過ぎにより起こる事が多いです。
母指に負担がかかり過ぎないよう日常生活を見直し、無理なく指・手首のストレッチなどをおこない、負担を軽減させましょう。
ご相談などございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
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