上半身の症状

【野球肘】~その症状、野球肘かも~

皆様、こんにちは。
名古屋市西区のかみおたい鍼灸接骨院です。
3月に入り球春到来し、野球を観戦する機会や野球をプレーすることもあると思います。
そこで今回は「野球肘」について少しお伝えします。
その他の症状に関しては症状別治療を参考にして下さい。

☆野球肘とは
野球肘とは、主に野球の投球動作によって肘に負担がかかり、軟骨、靭帯、骨などに損傷が起こる障害の概略です。 特に、成長期(10歳~16歳)の子どもでピッチャーに多く発生すると言われます。また、成長期の過剰な投球により発生するものを「リトルリーガー肘」とも言われます。

☆野球肘の分類
野球肘は、大きく内側型・外側型・後方型の3つに分類されます。
(1)内側型野球肘(投球動作の「肘の内側」に痛み)
・原因:投球時(コッキング期から加速期)の「外反ストレス」による肘内側の引っ張りストレスで発生します。
・主な症状:投球時の肘の内側の痛み。
      肘の内側の疼痛、圧痛、腫脹。
      肘を曲げて伸ばすと違和感。(伸展障害)
・主な疾患:内側側副靱帯損傷(靭帯の部分断裂や伸び)
      内側上顆障害(成長軟骨の剥離・炎症)

(2)外側型野球肘(投球動作の「肘の外側」に痛み)
・原因:繰り返しの投球による「関節の圧迫ストレス」で発生します。(加速期からフォロースルー期)
・主な症状:投球時の肘の外側の痛み。
      肘関節の可動域制限
      肘外側の疼痛、圧痛、腫脹
      ロッキング(関節遊離体が生じた場合)
・主な疾患:離断性骨軟骨炎
      (肘関節の関節軟骨の一部が軟骨下骨と共に壊死を起こす疾患で、
      壊死部が離断すると関節遊離体(関節ねずみ)になります。)
      関節軟骨損傷

(3)後方型野球肘(投球動作の「肘の後方」に痛み)
・原因:投球時の肘の過伸展による後方の衝突ストレスで発生します。
・主な症状:投球時(ボールリリース後)の肘の後方の痛み。
      肘の伸展制限(完全に伸ばすと痛い)
      肘の後方に疼痛、圧痛、腫脹。
・主な疾患:肘頭疲労骨折
      肘頭と肘頭窩間でのインピンジメント
      骨棘形成

※投球動作の各フェーズ
1.ワインドアップ期(Wind-up):投手が足を上げ、両手を合わせてバランスを取る段階。
2.コッキング期(Arm Cocking):投球腕を後方に引き、肩と上半身が最大限回転する段階。
3.アクセラレーション期(Acceleration):投球腕が前方に振り出され、ボールリリースに向けて加速する段階。
4.リリース期(Release):ボールが投手の手から放たれる瞬間。体は最大限に伸びている。
5.フォロースルー期(Follow-through):投球後、腕が振り下ろされ、体勢を整える段階。

☆野球肘の対処法
野球肘は、症状の進行度や発生部位(内側・外側・後方)によって初期なら保存療法(安静・リハビリ)、進行すると手術が必要になることもあります。
・初期段階(剥離や骨変形がない場合)
炎症症状を抑え、肘への負担を減らし、関節機能を回復させる
(1)投球制限・安静:投球を完全に休止します。(最低3~6週間の安静)
(2)アイシング:アイシング(1回15~20分)
(3)リハビリ・ストレッチ:肩・肘・前腕のストレッチ、前腕や肩甲骨周りの筋力トレーニング、肘の内側・外側・後方のストレッチと可動域改善訓練
※進行した場合(骨の剥離、変形、遊離体がある場合)は手術を行うことがあります。

野球肘の予防策
1.適切な投球フォーム(肘や肩に負担をかけない投球フォームへの見直し)
2.投球制限の遵守(球数・登板間隔を守る)
3.全身の筋力トレーニング(肩・前腕・下半身の強化)
4.痛みが出たら休む


野球肘は症状によりますがおおよそ保存療法で3~6か月、手術療法6か月で~1年で回復することが多いと言われ、復帰を目指していきます。進行すると長期のスポーツ離脱が必要になるので、普段からの予防や早めの対処をしっかりしましょう。
ご相談などございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

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