皆様、こんにちは。
名古屋市西区のかみおたい鍼灸接骨院です。
最近次のような症状でお困りではありませんか?
▢鼠径部の違和感や痛みがある。
▢ランニングやキック動作などで痛みが出る。
▢股関節の動きが悪い
▢一時的に良くなっても再発する。
当てはまる項目が多い方はもしかするとグロインペインシンドローム(鼠径部痛症候群)かもしれません。そこで今回は「グロインペインシンドローム(鼠径部痛症候群)」について少しお伝えします。
その他の症状に関しては症状別治療を参考にして下さい。
☆股関節の構造
股関節は 大腿骨(太ももの骨)と寛骨(骨盤の骨)で構成されています。
寛骨は腸骨、坐骨、恥骨の3つが合わさり、寛骨臼というくぼみを作り、
大腿骨頭が、骨盤側の「寛骨臼」にぴったりはまり込むことで、球関節が成立します。
☆グロインペインシンドローム(鼠径部痛症候群)とは
グロインペイン症候群とは、鼠径部(足の付け根)に痛みや不快感が生じる疾患の総称です。スポーツ選手に多く見られ、特にサッカーやランニングなどのスポーツで多く見られます。症状が進むと、歩行時にも痛みを感じることがあります。
☆原因
グロインペインシンドロームは明確な一つの原因があるというよりも、複数の組織の障害や筋力低下、バランスの乱れなどが関係していることが多いです。以下のような要因が主に挙げられます。
・内転筋障害:太ももの内側の筋肉の炎症や損傷
・腹直筋腱障害:腹筋と骨盤の付着部に炎症が起きる
・鼠径ヘルニア:腹壁の弱化により痛みが出る
・恥骨結合炎:骨盤中央の恥骨の炎症
☆症状
グロインペイン症候群の主な症状は、鼠径部(足の付け根)の痛みで、
鼠径部に力を入れる動作で痛みが増強します。(ランニングやキック動作など)
また、下腹部や大腿内側などにも痛みが放散することがあります。
主な症状
・運動時痛:運動時、特にキックやランニングなど、鼠径部に負担のかかる動作で痛みが増加します。
・日常生活での痛み:症状が悪化すると、日常生活動作(起き上がり、立ち上がり、歩行など)でも痛みを感じることがあります。
・痛みの放散:鼠径部の痛みが、下腹部や大腿内側に放散することがあります。
・圧痛:鼠径部を指で押すと、痛みを感じる圧痛が見られます。
・筋力低下・可動域制限:股関節の可動域が制限されたり、筋力が低下したりすることがあります。
・慢性化:慢性化すると、常に鼠径部が痛むことがあります。
☆対処法
グロインペインシンドロームの対処法は、まず保存療法で、疼痛部位を安静にして痛みを緩和させます。
その後、ストレッチ、筋力トレーニング、体幹トレーニング、バランス調整などを行います。
1. 安静:痛みが強い場合は、まずスポーツや激しい運動を控え、安静にすることが大切です。日常生活での負担も減らし、痛む動作を避けるようにしましょう。
2. アイシング:炎症を抑えるために、痛む場所に氷を当てて冷やすと効果的です。15~20分程度を目安に、タオルなどで包んで冷やしましょう。
3. ストレッチ:股関節周りの筋肉を柔らかくするために、内転筋のストレッチなどが有効です。
4. 筋力トレーニング:股関節周りや体幹の筋肉を鍛えることで、安定性を高め、再発を防ぐことができます。
5. バランス調整:身体のバランスが崩れている場合は、バランスボールなどを使ったトレーニングで、バランス感覚を養うと良いでしょう。
いたずらな早期競技復帰は再発をさせたり、慢性化に繋がり復帰までに余計に時間がかかったりしますので、注意が必要です。疼痛が消失しない場合、手術を行うこともあります。
初期の段階で適切に処置を行い、再発しないように心がけましょう。
ご相談などございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
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