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【貧血】~その原因と対処法~

皆様、こんにちは。
貧血のご経験はありますか?女性の方は多いかもしれませんね。そこで今回は「貧血」について少しお伝えします。

<貧血とは>

血液中のヘモグロビン値が男性13.0g/㎗以下、女性12.0g/㎗以下のことを言うとWHO (世界保健機関)で定められています。
※ヘモグロビンとは
赤血球に含まれる赤色素タンパク質で赤血球の重量の1/3を占めており、鉄(ヘム)とタンパク質(グロビン)が結びついたものです。ヘモグロビンは酸素と結びつき全身に酸素を運びます。

<貧血の種類>

鉄欠乏性貧血:体内の鉄が不足し、赤血球の中に含まれるヘモグロビンが作れなくなることで起きます。貧血の中で最も多く特に女性に多いです。
悪性貧血:ビタミンB12や葉酸といった赤血球の成熟に必要な栄養素が不足して起こります。鉄欠乏性貧血と比べると少ないです。
溶血性貧血:血液中の赤血球が壊される(溶血)ことによって起こります。赤血球の寿命は120日程度ですが、溶血性貧血の場合は赤血球が未熟なうちから壊され寿命が短くなってしまうと言われています。
再生不良性貧血:血液中の細胞を生み出す造血幹細胞が減少し、血液中の赤血球、白血球、血小板が減少してしまうものです。

<貧血の原因>

・鉄やビタミンなどヘモグロビンの材料不足。
・造血幹細胞自体の異常。
(極端なダイエットや偏食、妊娠、生理、婦人科疾患(子宮筋腫など)、消化器疾患(胃潰瘍、胃がん、大腸がんなど)、激しいトレーニング)

<貧血の主な症状>

めまい、息切れ、倦怠感、顔色が悪い、爪が凹む、頭痛、異食症(氷をかじりたくなる)

<貧血の対策>

・朝昼夜バランスよく規則正しく食べる。
・鉄を含む食品を摂取する。
(鶏レバー約9.0㎎/100g、あさり約3.8㎎/100g、さんま約1.4㎎/100g、ほうれん草約2.7㎎/100gなど)

<鉄の1日の摂取推奨量>

身体の代謝により成人男性で約1㎎、成人女性で約0.8㎎の鉄が失われます。女性は月経によりさらに約0.5㎎の鉄が失われます。失われた鉄は食事から補う必要があります。日本人成人が1日で食事から摂取する量は、男性約7.5㎎、女性約6.5㎎(月経のある場合約10.5㎎)が推奨されます。
・鉄の吸収率を上げてくれる良質なたんぱく質やビタミンCを含んだ食品を一緒に摂取する。
(タンパク質:鶏ささみ、牛肉、マグロ、卵など)
(ビタミンC:赤ピーマン、芽キャベツ、ブロッコリー、ゆず、キウイ、レモンなど)
・鉄の吸収を阻害する食品と一緒に摂取するのは控える。
(コーヒー、紅茶、濃い緑茶など)
・適度な運動をおこないましょう。
(30分程度のウォーキングなど)

<貧血になった際の対処法>

・その場にしゃがみこむなど低い姿勢をとり、ボタンやベルトを緩め、目を閉じ安静にします。
・屋内で横になれる場合、足を高く(15㎝~30㎝)して仰向けで休みます。(ショック体位)その際水分補給は控えましょう。
しばらくして症状が治まらない場合は救急車を呼びましょう。

<貧血に効果が期待できるツボ>

・血海
場所:膝のお皿の上で内側の角から指三本分上。
効果:膝痛、生理痛、生理不順、冷えなど


・太白
場所:足の親指の内側で、指の付け根の骨の出っ張りの後ろ。
効果:食欲不振、消化不良など

勉強や仕事、家事育児などで生活のリズムが崩れる事もあると思いますが、人の体は、摂取した食品の栄養素でできています。栄養バランスの良い食事を心がけ規則正しい生活を過ごして楽しい日々を過ごしましょう。
その他の症状に関しましては症状別治療をご参照下さい。
お気軽にお問い合わせください。

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