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【足がつる】(有痛性筋痙攣)~痛い思いをしない為には~

皆様、こんにちは。
今まで誰もが一度は、足がつって大変な思いをされたことがあると思います。
そこで今回は、「足がつる」ことについて少しお伝えします。
足がつることを「こむら返り」とも言いますが「腓(こむら)」とはふくらはぎのことで、ふくらはぎの筋肉がひっくり返ったような感じから名付けられたと言われています。ふくらはぎの筋肉に起きることが多いですが、太もも、足の指などにも起きます。

<足がつるメカニズム>
筋肉には過剰に伸び縮みしないようにセンサーの役割をする「筋紡錘(きんぼうすい)」と「腱紡錘(けんぼうすい)」があります。筋紡錘は筋肉の伸び過ぎを防ぎ、引き伸ばされると縮めと指令を出します。「腱紡錘」は筋肉の縮み過ぎを防ぎ、縮み過ぎるとゆるませる指令を出します。通常はお互いがバランスを取っていますが、何らかの原因でトラブルが起きた結果、発症すると考えられています。運動中、就寝中、妊娠中、高齢者に起きやすく、強い痛みを伴いますが、ほとんどは数分以内でおさまります。

<原因>
明らかな原因は特定されていませんが、脱水、電解質のバランスの乱れ、冷え、高強度の運動、熱中症、糖尿病、肝硬変、腎不全、脊椎疾患、がある方は健康な方に比べて足がつりやすいと言われます。
<対策>
1. 水分補給
汗をかくと水分とミネラルが失われ、足がつりやすくなります。スポーツドリンクなどで水分、ミネラルを補給しましょう。
2. ストレッチ
つった部位を落ち着いてゆっくり伸ばしましょう。
慌ててはダメです。
3. バランスの良い食事
ミネラル(カルシウム、カリウム、マグネシウムなど)は筋肉や神経の働きに深く関係しています。不足すると神経から筋肉への信号が乱れ、伸び縮みがうまくいかなくなりつりやすくなります。
  ・カルシウム・・・牛乳、チーズ、小魚など
  ・カリウム・・・・ほうれん草、にんじん、バナナなど
  ・マグネシウム・・大豆、納豆、アーモンドなど
4. からだを温める
入浴で筋肉の血行を良くしましょう。肩までつかる全身浴が良いです。
 <入浴法>
  ・温度・・・38℃~40℃程度(42℃を超えるのはよくない)
  ・入浴時間・・・10分~15分程度
  ※ 心臓や肺などに疾患がある方は半身浴にして下さい。
  ※ 入浴前後で水分を摂取して下さい。(目安:200㎖程度)
5. 適度な運動
ウォーキングやストレッチを行いましょう。
 <足がつった時の効果的なツボ>
  ・陽陵泉(ようりょうせん)
    場所:膝下の外側にある骨の出っ張り(腓骨頭)の前のすぐ下。
    効果:足の筋肉の引きつり、腰痛など


  ・足三里(あしさんり)
    場所:膝の端から指4本分下、脛の骨の外側
    効果:足の疲れ、胃腸の不調など


  ・承山(しょうざん)
    場所:ふくらはぎで膝裏からアキレス腱の中点
    効果:ふくらはぎのむくみ、だるさなど


足がつるととても痛いですが、予防や対策をしっかり行い、痛い思いをしないようにしましょう。
その他の症状に関しましては症状別治療をご参照下さい。
お気軽にお問い合わせください。

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