ブログ

【腰痛】~原因と対策~

皆様、こんにちは。
誰もが一度は、腰が痛くなった経験をされた事があると思います。症状別の有訴者率では腰痛は男性1位、女性2位です。
そこで今回は「腰痛」について少しお伝えいたします。

<腰痛の定義>
腰痛とは、「腰部に存在する疼痛」という定義が成り立ちますが、具体的には触れる肋骨の最も下の部分と殿溝との間の場所に起こる痛みです。発症して4週間未満のものを急性腰痛、発症して3ヶ月以上のものを慢性腰痛、その間を亜急性腰痛と呼びます。
<腰痛の起源>
諸説ありますが、人類は進化の過程で四足歩行から二足歩行に進化しました。二足歩行により骨盤が前に倒れその上に上半身が乗るという不安定な状態になりその結果腰痛が生じるようになりました。更に人間は長い距離を歩くのをやめ農耕を始め腰痛が増えたと言われています。腰痛が増えた原因として考えられるのは、椎間板の劣化です。椎間板はクッションの役割をします。農耕を始め前かがみの姿勢が増え椎間板に過度な圧力が加わるようになり、劣化が進んでしまいました。その結果、腰回りにまで損傷が広がり様々なタイプの腰痛を生んでしまっています。以上の事より人間は腰が弱点と言えるかもしれません。
<腰痛の分類>
1.特異的腰痛:腰痛の原因が特定できるもの。(レントゲンやMRIなどで)代表的なものとして腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎圧迫骨折、腫瘍、内臓疾患などがあります。
2.非特異的腰痛:厳密な原因の特定ができないもの。腰痛の85%程度が非特異的腰痛に分類されます。
<腰痛に影響を与える要因>
1.動作要因:重量物をよく取り扱う。腰を深く曲げたり捻ったりする。長時間同じ姿勢でいる。など。
2.環境要因:からだが寒冷にさらされる。運転などで長時間全身に振動が加わる。など。
3.個人的要因:慢性的に腰痛を抱えてる。加齢とともに腰の痛みが続く。など。
4.心理的要因:ストレスがある。イライラする。など。
※女性特有の腰痛として妊娠や生理などが原因で起こることもあります。
<腰痛の主な症状>
腰部の痛み、下肢のしびれ、筋力低下、感覚低下、動作時痛、重だるさなど。
※じっとしてても痛い。背中がまがってきた。強い痛み、しびれ、長く歩けないなどの症状がある場合医療機関を受診してください。
<姿勢による腰部(椎間板)にかかる負担>
(まっすぐ立っている状態の負担を100とした場合。)
・立位・・・100
・立って前傾・・・150
・立って前傾で荷物を持つ・・・220
・座位・・・140
・座って前傾・・・185
・座って前傾で荷物を持つ・・・275
・横向き寝・・・75
・仰向き・・・25
※ナッケムソンの「姿勢の変化による椎間板内圧の変化」参照
<腰痛の予防法>
1.姿勢を気を付けましょう。
正しい立位:正面から見て、「左右の肩の高さ」「腰の高さ」「左右の膝の高さ」が同じ。
正しい座位:足の裏全体をしっかりつける。深めに座り軽く顎を引き、骨盤を立て背もたれによりかからない。
2.長時間同じ姿勢を取り続けない。
3.椅子に座った時に足を組まない。
4.膝を曲げずに重い荷物を持ち上げない。
5.適度に運動を行う。
ウォーキングなど無理せず続けることが大切です。
<腰痛に効果が期待できるツボ>
1.腎兪
場所:腰椎の2番目と3番目の間から指約2本分外側です。おおよそウエストのくびれの高さです。
効果:腰痛、耳鳴りなど。


2.大腸兪
場所:腰椎の4番目と5番目の間から指約2本分外側です。
効果:腰痛、便秘、下痢


3.委中(四総穴の一つ)
場所:膝裏の中央
効果:腰痛、膝痛



※慢性腰痛に対して、“マインドフルネス”もよいと言われています。慢性的な腰痛を抱えると不安が大きくなり痛みを増幅させます。そうしたネガティブな意識をとるスキルが”マインドフルネス”です。
(マインドフルネスとは現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程のことです。瞑想、呼吸法、ヨガなどがあります。)

腰痛は現代社会において切り離すことのできない疾患の一つです。なってしまった時はしっかり治し、再発や慢性化しないようにしましょう。一番良いのは、ならないように普段から予防することです。元気なからだで楽しい日々を過ごしましょう。当院での腰痛に対する施術に関しましては症状別治療をご参照下さい。お気軽にお問い合わせください。


関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。