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【いびき】~その対策とメカニズム~

皆様、こんにちは。
身近なご家族や友人でいびきで悩まれている方はいませんか?
今日は、「いびき」について少しお伝えします。

<いびき(鼾)の語源>
「息吹(いぶき)」という語があるため、「息」を「い」と読み、「息引き」「息響き」からとする説が最も多い ようです。漢字では、鼻を干すで、鼾(いびき)と書きます。鼻から出る干声(かんせい、大きな音)の意味からと言われています。

<メカニズム>
いびきは、睡眠中狭くなった気道(上気道)を空気が通るときに生じる気道壁の振動音です。(特に軟口蓋が振動しやすく、ほとんどのいびきはこの部分が原因とされています。)健康な人でも仰向けに寝ると、のどの奥にある軟口蓋や口蓋垂(のどちんこ)、舌根、喉頭蓋などが重力で下に沈み込み、入眠すると筋肉の活動が低下し、さらに上気道が狭くなり、いびきが起きます。

<種類>
単純性いびき症・・・疲労、風邪、飲酒、鼻づまりなど、原因がはっきりしてて一時的ないびきで、健康面で大きな問題があることが少ないです。
上気道抵抗症候群・・・上気道が狭くなり呼吸がしづらくなる為、激しいいびきと共に睡眠の質が悪くなる。日中の強い眠気や集中力低下がみられる。肥満、加齢だけでなく、ストレス、睡眠時の姿勢など複合的に組み合わさって起こります。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)・・・10秒以上息が止まる状態を無呼吸と言い、平均して1時間に5回以上睡眠中に無呼吸がみられる場合を言います。習慣的に大きないびきをかき、突然止まったと思ったらまたいびきをかき始めます。上気道が塞がることが主な原因で、肥満傾向の方に多くみられます。

代表的な症状:寝てる時・・・いびきをかく、いびきが止まり大きな呼吸と共に再びいびきをかき始める、呼吸が止まる、呼吸が乱れ息苦しくなる、など

<原因>
肥満、加齢、閉経によ女性ホルモンの低下、飲酒、喫煙、仰向け、顎が小さい、睡眠薬など

<対策>

1.肥満にならないようにする。・・・脂肪が増えることにより、いびきをかきやすくなります。

2.寝酒を控える・・・お酒を飲むことで、筋肉が緩み、気道が塞がることがあり、いびきの原因になります。

3.禁煙・・・タバコを吸うと喉の炎症が起きやすくなり、いびきの原因になります。

4.寝室の湿度を整える・・・乾燥していると鼻が詰まりやすくなり、いびきを悪化させてしまいます。(最適な湿度:50%~60%)

5.横向きに寝る・・・仰向けで寝ると重力で気道が狭くなるため、横向きで寝るように意識しましょう。

<いびきに効果的なツボ>

迎香(げいこう)

場所:小鼻が最もでっぱた所の付け根のくぼみ

効果:鼻水、鼻づまりなど


上星(じょうせい)

場所:髪の生え際の真ん中から指1本分上がった所

効果:鼻水、鼻づまりなど

いびきは男性女性問わず起きます。原因もわかってきています。改善できるところは改善し、睡眠の質を上げ爽やかな朝を迎えれるようにしましょう。
その他の症状に関しましたは症状別治療をご参照下さい。


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