皆様、こんにちは。
名古屋市西区のかみおたい鍼灸接骨院です。
腱鞘炎(けんしょうえん)という言葉は聞いたことがある方は多いと思いますが、実際に腱鞘炎とは何なのかと聞かれたら、分からない方も多いと思います。そこで今回は、「指や手首の腱鞘炎」について少しお伝えいたします。
<腱鞘とは>
腱鞘とは、手や足などにあり、骨と筋肉をつないでいる腱を包む鞘状のもので、腱が滑らかに動くよう支える滑車のような働きをする組織です。腱が骨に接する場所では腱は鞘状の形をした滑膜性腱鞘の中を通ります。腱の運動の抵抗を減らしスムーズに動くようになってます。滑膜性腱鞘の外側に靭帯性腱鞘があり腱の浮き上がりを抑えています。
<腱鞘炎とは>
何らかの原因で腱鞘が厚くなったり硬くなったりして、そこを通過する腱と擦れ合うことで炎症が起こり、痛みや運動制限などが出現するものです。進行するとバネ指の症状が出現してくることもあります。一般的には女性に多いと言われてます。
(バネ指)
<腱鞘炎の原因>
- 指や手首の使い過ぎ(パソコンやスマートフォンの長時間使用、指を使う楽器の演奏(ピアノ、ギターなど)、ゴルフやテニスなどでの使い過ぎ)
- 更年期の女性や周産期の女性(女性ホルモンが関係してると言われています。)
- 糖尿病、透析、リウマチの方
<腱鞘炎の症状>
- 炎症が起きた腱鞘周囲の痛み、腫れ、発赤
- 指の動きが悪くなる
- バネ指の症状(弾発現象)がみられる
<腱鞘炎(手首で起こるドケルバン病)のチェック法>
(アイヒホッフテスト)
- 親指を他の指で包み軽く握る
- 親指を上にした状態でゆっくりと小指側に曲げていく
- 伸ばされた親指側の手首に痛みが出たら陽性
<腱鞘炎の対処法>
- 患部の安静を図る(サポーターやテーピングなど)
- 原因と考えられる生活習慣の改善(指や手首に負担がかからないようにする)
- 指や前腕部分のストレッチをする
<腱鞘炎に効果が期待できるツボ>
陽谿(ようけい)
場所:手首にあり、親指をそらしててきるくぼみ
効果:腱鞘炎、腕のだるさなど
5~10秒を3回ほど気持ちがいい程度の強さで押してください。痛いくらい強く押さないよう強さには気を付けてください。
腱鞘炎は使い過ぎでなる事が多いです。パソコンやスマートフォンなど指や手首を酷使する事もあると思います。こまめに休憩を入れ、指や手首を休ませながらおこなってください。当院での腱鞘炎に対する施術に関しましては症状別治療をご参照下さい。ご相談などございましたらお気軽にお問い合わせください。
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