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【ロコモティブシンドローム(運動器症候群)】

皆様、こんにちは。
名古屋市西区のかみおたい接骨院です。
次にあげる項目に心当たりはありますか?

▢ 片足立ちで靴下がはけない。
▢ 家の中でつまずいたり滑ったりする。
▢ 階段を上がるのに手すりが必要。
▢ 家のやや重い仕事が困難。
▢ 2㎏程度の買い物をして持ち帰るのが困難。
▢ 15分くらい続けて歩くことができない。
▢ 横断歩道を青信号で渡りけれない。

1つでも該当すれはロコモティブシンドロームの可能性があるかもしれません。
そこで今回は「ロコモティブシンドローム」について少しお伝えします。

<ロコモティブシンドロームとは?>

ロコモティブシンドロームとは加齢に伴う筋力低下や関節、脊椎の病気、骨粗鬆症などにより運動器の機能が衰えて、要介護や寝たきりになってしまったり、そのリスクが高い状態を表す言葉です。
(H.19日本整形外科学会が提唱)
ロコモティブシンドロームの人口は予備軍を含めて約4,700万人と言われています。
※運動器:骨、筋肉、関節、神経など身体運動に関わる総称。

<ロコモティブシンドロームの原因>

・加齢
・運動不足
・運動器の能力の衰え
(筋力低下、関節可動域低下、柔軟性低下、バランス能力低下など)
・運動器の病気
(変形性関節症(腰、膝)、骨粗鬆症など)

<ロコモ度テスト>

移動に関わる機能を評価するためのテストです。
1. 立ち上がりテスト(下肢筋力を調べます)
2. 2ステップテスト(歩幅を調べます)
3. ロコモ25(身体の状態、生活状況を調べます)

<立ち上がりテスト>

40㎝、30㎝、20㎝、10㎝の高さの台を用意し、両脚又は片脚で行います。
(両脚の場合)
1.40㎝の台に座り両腕を組みます。
2.両脚を肩幅くらいにひらき、すねの角度を床に対して70°にします。
3.反動を使わずに立ち上がり、3秒キープします。
(片足の場合)
(40㎝の台から両脚で立ち上がれたら片脚テストをします。)
1. 40㎝の台に座り両腕を組みます。
2. 左右どちらかの脚を上げます。
(上げた脚の膝は軽く曲げて大丈夫です。)
3. 反動をつけず立ち上がり3秒キープします。

40㎝の台で両脚テストから行います。➩できなかったらロコ度3

出来たら片脚で40㎝ ➩できなかったら30㎝の両脚テストをします。両脚で立ち上がれた一番低い台が結果です。

できたら低い台へ移り、片脚テストを行います。
左右共できた一番低い台が結果です。
ロコ度1:移動機能の低下が始まった状態
ロコ度2:移動機能の低下が進行している状態
ロコ度3:移動機能が進行し、社会参加に支障をきたしている状態

<2スッテプテスト>

1. スタートラインに両足のつま先を合わせます。
2. できるだけ大股で2歩歩き、両足をそろえる。
3. 2歩分の歩幅を測ります。
4. 2回行い良い方の記録をとります。
(2歩幅(㎝)÷身長(㎝)=2ステップ値)
2ステップ値・・・1.1以上1.3未満  ロコ度1
        0.9以上1.1未満  ロコ度2
        0.9未満      ロコ度3
※介助者のもと、床の滑りにくい所で行いましょう。

<ロコ25>

1ヶ月間の身体の痛みや日常生活で困難なことがあった25項目の質問です。
7点以上16点未満    ロコ度1
16点以上24点未満   ロコ度2
24点以上       ロコ度3

<ロコモティブシンドロームの予防について>

運動をして筋肉や骨を使い、バランスの良い食生活を送ることが大切です。
・運動:スクワット、踵上げ、フロントランジなど
・栄養:筋肉を構成するタンパク質、エネルギーになる炭水化物、脂質、骨を強くするカルシウム、ビタミンD、ビタミンKなどバランスよく摂取することが大事です。


タンパク質:鶏肉、卵、豆腐など
カルシウム:牛乳、チーズ、ヨーグルトなど
ビタミンD:サケ、いわし、きくらげなど
ビタミンK:ブロッコリー、ほうれん草、小松菜など

ロコモティブシンドロームを知ることで、今のご自分の体の状態を知ることができます。ご自分の体を知ることが健康への第一歩です。楽しく過ごせるよう意識していきましょう。その他の症状に関しましては症状別治療をご参考ください。ご相談などございましたらお気軽にお問い合わせください。

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