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【腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)】~ランナーは知っておきたい!~

皆様、こんにちは。
名古屋市西区のかみおたい鍼灸接骨院です。
徐々に温かくなり、ランニングをされる方も増えてくると思います。
走っていて、膝の外側が痛くなったことはありませんか?
そこで今回はランナーに多い「腸脛靭帯炎」について少しお伝えします。

<腸脛靭帯とは>

腸脛靭帯とは太ももの外側にあり、骨盤から脛骨外側(Gerdy結節)に付着し、大殿筋や大腿筋膜張筋とも繋がっています。膝関節の内反制動や姿勢制御などの作用があります。


<腸脛靭帯炎とは>

ランニングなど繰り返しの膝関節の屈伸運動で、腸脛靭帯が大腿骨外側上顆との間で擦れ合い炎症を起こし痛みなどの症状が出現してくるものです。
オーバーユース(使い過ぎ)によるものが多く、ランナー膝とも呼ばれます。

<腸脛靭帯炎の症状>

歩行時や走行時など負荷が加わった時に膝の外側に痛みが出現することが主な症状です。

<腸脛靭帯炎の主な原因>

・使い過ぎ(長時間や過負荷) ・柔軟性低下 ・股関節外転筋力の低下 
・下肢のアライメント不良(O脚) ・硬いシューズや路面などの環境

<腸脛靭帯炎が多いスポーツ>

・マラソンなどの長距離走 ・サイクリング ・登山 ・バスケットボール など

<腸脛靭帯炎の徒手検査法>

・Grasping test:患側の膝関節を曲げ、腸脛靭帯を圧迫しながら膝関節を伸ばしていくと
        痛みが誘発される。

<腸脛靭帯炎の対処法>

・症状が出たら患部の安静をはかりましょう。
運動強度を落とし、痛みが強い時は運動を中止しましょう。
・患部のストレッチ
殿筋や大腿部の筋肉の柔軟性が低下するとその先の腸脛靭帯にも影響が出てきます。

大腿筋膜張筋ストレッチ

殿筋ストレッチ

・ランニングフォームの見直し
ランニングフォームが乱れることにより腸脛靭帯と大腿骨外側上顆が擦れやすくなります。
・シューズや環境の確認
自分に合っているシューズを選び、路面コンディションを確認しましょう。
硬い路面や坂道は避け、芝生や土の上を走ったり水中ウォーキングなどで患部の負担を軽減させましょう。

<腸脛靭帯炎に効果が期待できるツボ>

風市(ふうし)
場所:太ももの外側にあり、きをつけの姿勢で中指の先端
効果:腸脛靭帯炎、膝の痛み など


※イタ気持ちいい程度に1回10秒程度、3~5セット押してください。
 痛いくらい強く押し過ぎないよう注意して下さい。


腸脛靭帯炎は使い過ぎによるものが多く、そのままにしていると慢性化することもあります。しっかりと対処、ケアすることが大切です。何度も痛くなる方はケアの仕方やフォーム、環境などを見直してみることも必要かもしれません。
ご相談などございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
その他の症状に関しては症状別治療を参考にして下さい。


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