皆様、こんにちは。
更年期障害は女性のイメージが強い方が多いと思いますが、男性にもあることをご存じでしょうか?
今回は、「男性の更年期障害」について少しお伝えします。
<更年期障害とは>
更年期に現れる様々な症状で、病気を伴わないもの。
加齢、性格、人間関係など様々な要素が複合的に関与し発症すると考えられています。
<更年期とは>
男性ホルモン(テストステロン)の分泌が低下してくる時期で、40才以降を言います。
<男性ホルモン(テストステロン)の働き>
・骨、筋肉を強くする ・性機能を保つ ・気分や意欲を上げるなど
<更年期の症状>
身体的症状:筋力低下、異常発汗、ほてり、性機能減退、倦怠感など
精神的症状:気力の衰え、集中力低下、抑うつ、イライラなど
更年期障害を把握する指標⇒男性更年期障害質問票(AMS)
※更年期障害を自己チェックするための代表的なものです。
<更年期の対応>
1.食事の改善をしましょう。
男性ホルモンであるエストロゲンの生成を補助するのが亜鉛です。亜鉛が不足すると精巣や前立腺の働きが悪くなり疲れやすくなります。亜鉛はビタミンCと一緒に摂取すると効率よく吸収されます。
<亜鉛を多く含む食品>
・かき(約13㎎/100g)・豚レバー(約7㎎/100g)
・カシューナッツ(約3㎎/100g)
※成人男性1日の亜鉛摂取推奨量:11㎎/日
<ビタミンCを多く含む食品>
・キウイ ・ゆず ・レモン ・グレープフルーツなど
<亜鉛の吸収率を下げる食品や栄養素>
・コーヒー
・穀類や豆類に含まれる「フィチン酸」
・ほうれん草などに含まれる「シュウ酸」
・加工食品に使われる「リン酸塩」「ポリリン酸」
2.適度な運動をしましょう。
適度な運動はテストステロンを増加させます。筋トレや有酸素運動は効果的です。
3. 過剰な飲酒は控えましょう。
アルコールの長期的な大量摂取は精巣にあるテストステロンを作る細胞に影響を与えます。
1日の適量・・・ビール:500ml、ワイン:200ml、日本酒:一合(180ml)
4.適度な競い合いをしましょう。
テストステロンは他人と競い合うことで分泌が高まります。男性ホルモンは自己表現して認められると高まるため、社会のコミュニティーの中で自己表現できる場があるといいです。
5.ストレスを溜めないようにしましょう。
強いストレスはテストステロンを作る働きを低下させます。ストレスを溜めない方法として、「入浴」「睡眠」「瞑想」などがあります。
<更年期障害(男性)に効果が期待できるツボ>
腎兪
場所:腰椎2番と3番の間から指2本分外
効果:腰痛、耳鳴りなど
関元
場所:お臍から指4本分下
効果:泌尿器疾患、精力減退、冷えなど
更年期障害は、女性だけのものではなく男性にも起きるものです。症状には個人差がありわかりにくい場合もあると思いますが、怪しいと思ったら一度医療機関に相談してみてください。
その他の症状に関しましては症状別治療をご参照下さい。
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